新人エンジニアに贈る~最低限これだけ覚えておけばよいLinuxコマンド30選

IT小ネタ


はじめに

この記事は文系出身・IT未経験の新人エンジニアの方へ向けて書いています。
「コマンドっていつ使うの?どう書けばいいの?」という初心者の不安がなくなるよう、使い所と具体例を1つずつ添えて解説します。


最低限これだけ!Linuxコマンド30選


1. pwd

使い所: 今どのフォルダで作業しているか確認したいとき
使用例:

pwd

/home/ユーザー名/作業ディレクトリ のように表示されます。


2. ls

使い所: 今いる場所にどんなファイルやフォルダがあるか見たいとき
使用例:

ls

→ ファイル一覧が表示されます。


3. cd

使い所: 他のフォルダに移動したいとき
使用例:

cd Documents

→「Documents」フォルダへ移動

cd ..

→ ひとつ上の階層へ


4. mkdir

使い所: 新しいフォルダを作りたいとき
使用例:

mkdir project

→「project」フォルダが作られます。


5. touch

使い所: 空のファイルを作りたいとき
使用例:

touch memo.txt

→「memo.txt」というファイルができます。


6. cp

使い所: ファイルやフォルダをコピーしたいとき
使用例:

cp sample.txt backup.txt

→「sample.txt」を「backup.txt」としてコピー

cp -r dir1 dir2

→「dir1」フォルダを「dir2」としてコピー


7. mv

使い所: ファイルやフォルダの移動・名前変更をしたいとき
使用例:

mv oldname.txt newname.txt

→ ファイル名を変更

mv file.txt ../

→ ひとつ上のフォルダへ移動


8. rm

使い所: ファイルやフォルダを削除したいとき
使用例:

rm test.txt

→ ファイルを削除

rm -r folder

→ フォルダごと削除(要注意)


9. cat

使い所: ファイルの中身を手早く見たいとき(小さいファイル向け)
使用例:

cat memo.txt

→ 「memo.txt」の内容を表示


10. less

使い所: 大きめのファイルを少しずつスクロールして見たいとき
使用例:

less logfile.log

→ 矢印キーやスペースでページ送り。終了は「q」


11. head

使い所: ファイルの「最初の部分」だけ見たいとき
使用例:

head data.csv

→ 先頭10行を表示

head -n 20 data.csv

→ 先頭20行を表示


12. tail

使い所: ファイルの「最後の部分」だけ見たいとき、ログの最新部分を確認したいとき
使用例:

tail error.log

→ 最後の10行を表示

tail -f error.log

→ ファイルの追加部分をリアルタイムで追いかけて表示


13. echo

使い所: 文字や変数の値を画面に出したいとき、スクリプトの動作確認
使用例:

echo Hello, Linux!

→ 「Hello, Linux!」と表示


14. find

使い所: どこにあるか分からないファイルやフォルダを探したいとき
使用例:

find . -name "report.txt"

→ カレントディレクトリ以下から「report.txt」を検索


15. grep

使い所: ファイルの中から特定の文字や単語を探したいとき
使用例:

grep ERROR app.log

→ 「app.log」内の「ERROR」を含む行を表示


16. man

使い所: コマンドの使い方やオプションを調べたいとき
使用例:

man ls

→ 「ls」コマンドの説明書。終了は「q」


17. chmod

使い所: ファイルやフォルダの権限(誰が読める・書ける)を変えたいとき
使用例:

chmod 755 script.sh

→ 「script.sh」を実行可能に設定


18. chown

使い所: ファイルやフォルダの所有者を変えたいとき
使用例:

chown user1:user1 data.txt

→ 「data.txt」の所有者を「user1」に変更


19. ps

使い所: 今どんなプログラムが動いているか知りたいとき
使用例:

ps aux

→ 実行中のプロセス一覧を表示


20. kill

使い所: 止まらないプログラムや暴走したプロセスを終了したいとき
使用例:

kill 1234

→ プロセスID「1234」を終了

kill -9 1234

→ 強制終了


21. top

使い所: サーバやパソコンの負荷(CPU、メモリ使用量など)をリアルタイムで確認したいとき
使用例:

top

→ 負荷状況を一覧表示。終了は「q」


22. df

使い所: ディスク(ストレージ)の空き容量・使用状況を見たいとき
使用例:

df -h

→ 見やすい単位(GB/MB)でディスク使用状況を表示


23. du

使い所: どのファイルやフォルダがどれだけディスク容量を使っているか調べたいとき
使用例:

du -h folder

→ 「folder」の中身の容量を表示

du -sh *

→ 各ファイル・フォルダごとの合計容量を表示


24. history

使い所: これまで自分が入力したコマンドを振り返りたい、再利用したいとき
使用例:

history

→ コマンドの履歴が番号付きで表示


25. clear

使い所: ターミナル画面がごちゃごちゃして見づらくなったとき
使用例:

clear

→ 画面がクリアされてすっきり


26. date

使い所: 現在の日時を確認したいとき
使用例:

date

→ 「2025年5月24日 18:30:00」のように表示


27. whoami

使い所: 今ログインしているユーザー名を知りたいとき
使用例:

whoami

→ ユーザー名が表示される


28. uname

使い所: OSやカーネルのバージョンなど、システム情報を知りたいとき
使用例:

uname -a

→ 詳しいシステム情報をまとめて表示


29. sudo

使い所: 管理者権限が必要な作業(システム設定変更やソフトインストールなど)をしたいとき
使用例:

sudo apt update

→ パッケージリストを管理者権限で更新

sudo rm important.txt

→ 「important.txt」を管理者権限で削除(慎重に!)


30. curl

使い所: WebサイトやAPIからデータを取得したいとき、Webサーバへの動作確認など
使用例:

curl https://example.com

→ 「example.com」のページ内容を取得して表示

curl -O https://example.com/file.zip

→ ファイルをダウンロード


まとめ

コマンドは「使い所」+「実際のコマンドの形」で覚えると、すぐ現場で役立ちます。
最初は不安でも、まずは触ってみて“手で覚える”のが一番の近道です。
わからない時はネットや先輩に質問するのも大切なスキル!

新人エンジニアのみなさんのスタートを応援しています!ぞ!

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