50代・60代を迎えたあなた、これからの人生をどのように過ごしたいですか?
定年退職を控え、新たなキャリアを築きたい方、趣味やボランティア活動に積極的に取り組みたい方、あるいは家族との時間を大切にしたい方など、人それぞれの夢や目標があることと思います。
自問自答したときに、リスキリングとまでは言わないけれども、勉強をして新たなスキルを身につけたいと考えています。
さらに、2024年または、2025年の雇用保険の制度改正で、学びの機会を多く得られることが想定されます。
そんなあなた(自分)に、勉強時間300時間以下で取得可能な、ミドル世代におすすめの資格を5つ厳選してご紹介します。
これらの資格は、難関資格ではないため、無理なく学習することができます。また、リタイアや転職に役立つものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
宅地建物取引士
宅地建物取引士の概要
宅地建物取引士は、国家資格であり、不動産の売買や賃貸に関する専門知識を習得し、不動産取引の仲介や評価、コンサルティング業務を行うことができます。近年、高齢化社会の進展や相続問題の増加に伴い、需要が高まっています。
宅地建物取引士の学習内容
- 法令に関する知識(宅地建物取引業法、民法、借地借家法など)
- 不動産の知識(不動産登記法、建築基準法、都市計画法など)
- 不動産取引に関する実務(媒介、評価、コンサルティングなど)
宅地建物取引士の勉強時間
200~300時間
宅地建物取引士の合格率
約17% (令和5年度)
宅地建物取引士の活かし方
- 不動産会社での勤務
- 独立開業
- 相続対策のコンサルティング
- 地域の活性化に関する活動
介護福祉士
介護福祉士の概要
介護福祉士は、高齢者や障害者など、日常生活に支援を必要とする人々のケアを専門とする資格です。介護サービスの提供だけでなく、介護の専門知識と技術を持って、利用者の生活を支援し、QOL(生活の質)の向上を目指します。
介護福祉士の学習内容
介護福祉士の学習内容には、以下のようなテーマが含まれます。
- 介護の基礎:介護の基本的な考え方、介護保険制度の理解。
- 介護技術:身体介護技術(食事介助、入浴介助、排泄介助など)、介護過程の理解。
- 医学知識:高齢者や障害者の疾病・障害に関する基本的な知識。
- コミュニケーション:利用者やその家族との効果的なコミュニケーション方法。
- 福祉関連法規:介護に関連する法律や制度の理解。
介護福祉士の勉強時間
勉強時間は個人差がありますが、一般的には以下のように見積もられます。
初学者の場合:約300-400時間
実務経験者の場合:約150-200時間
指定の教育機関での学習や実務経験が前提となるため、実際の学習時間はこれに追加されます。
介護福祉士の合格率
介護福祉士国家試験の合格率は、年によって異なりますが、直近の合格率は約70%前後です。
介護福祉士の活かし方
介護福祉士の資格を活かす方法は多岐にわたります。
- 介護施設での勤務:特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームなどでの介護業務。
- 訪問介護:自宅で生活する高齢者や障害者への訪問介護サービスの提供。
- デイサービス:日中の介護サービスを提供するデイサービスセンターでの業務。
- 介護教育・指導:介護職員の教育・指導、研修の実施。
- 管理職:介護施設の管理職として、施設運営や職員のマネジメント。
介護福祉士の資格を取得することで、介護の専門知識と技術を持つプロフェッショナルとして活躍することができ、介護現場でのリーダーシップを発揮することも期待されます。また、介護福祉士としての経験を積むことで、更なるキャリアアップや専門的な資格取得(例:ケアマネジャー)への道も開かれます。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィススペシャリストの概要
マイクロソフトオフィススペシャリストは、Word、Excel、PowerPointなどのマイクロソフト社製ソフトウエアのスキルを証明する民間資格です。パソコンスキルは、多くの職種で求められるため、就職や転職に有利になります。
マイクロソフトオフィススペシャリストの試験科目
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Outlook
- Access
マイクロソフトオフィススペシャリストの勉強時間
100~200時間程度 (試験科目・バージョンによる)
マイクロソフトオフィススペシャリストの合格率
70%~80%程度 (試験科目・バージョンによる)
マイクロソフトオフィススペシャリストの活かし方
- 事務職
- 営業職
- 企画職
- コンサルタント
- フリーランス
簿記検定
簿記検定の概要
簿記検定は、簿記の知識と技能を証明する民間資格です。経理の仕事だけでなく、事務職や営業職など、幅広い職種で役立ちます。
級別
- 3級:簿記の基本的な知識と技能
- 2級:より高度な簿記の知識と技能
- 1級:企業会計全般に関する高度な知識と技能
簿記検定の勉強時間
3級:100時間程度 2級:200時間程度
簿記検定の合格率
3級:約40% 2級:約20〜30%
簿記検定の活かし方
- 経理職
- 事務職
- 財務担当
- 経理コンサルタント
- 税理士
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナーの概要
ファイナンシャルプランナー(FP)は、個人や企業の財務計画を立て、資産運用、保険、年金、税金、不動産など、様々な分野でアドバイスを提供する専門家です。ライフプランに基づき、顧客の目標達成をサポートします。
ファイナンシャルプランナーの学習内容
ファイナンシャルプランナーの学習内容は幅広く、多岐にわたります。主な学習項目は以下の通りです。
- ライフプランニングと資金計画:教育資金、老後資金、住宅資金の計画立案。
- リスク管理:生命保険、損害保険の知識と活用。
- 金融資産運用:株式、債券、投資信託、外国為替の基礎知識と運用方法。
- タックスプランニング:所得税、相続税、贈与税の基本的な知識と節税対策。
- 不動産:不動産の購入、賃貸、売却に関する知識と計画。
- 相続・事業承継:遺産分割、相続税対策、事業承継の方法。
ファイナンシャルプランナーの勉強時間
勉強時間は個人差がありますが、一般的には以下のように見積もられます。
- 3級FP技能士:初学者の場合、約100-150時間。
- 2級FP技能士:初学者の場合、約200-300時間。実務経験者や3級合格者は若干少なくなる可能性があります。
- 1級FP技能士:初学者の場合、約300-500時間。実務経験者や2級合格者は若干少なくなる可能性があります。
ファイナンシャルプランナーの合格率
FP試験の合格率は級ごとに異なります。
3級FP技能士:約70%前後。
2級FP技能士:約40%前後。
1級FP技能士:学科試験は約10-15%、実技試験は約50-60%。
活かし方
ファイナンシャルプランナーの資格を活かす方法は多岐にわたる
- 金融機関での勤務:銀行、証券会社、保険会社などでの顧客対応やアドバイス業務。
- 独立開業:個人事業主として独立し、個人や法人向けにコンサルティングを提供。
- 企業内FP:企業の財務部門での勤務、従業員向けの福利厚生プランニング。
- 教育・講師:FP資格取得を目指す人向けの講師として活動。
- 執筆・メディア:金融関連の執筆活動やメディア出演。
FPの資格を取得することで、顧客の財務に関する悩みや問題を解決する専門家としての信頼を得ることができ、幅広いキャリアパスを開拓することが可能です。また、自己の資産管理にも役立ちます。
おまけ:私が選んだもの
ITエンジニアとして、選ぶべき資格について考えると、宅地建物取引士や介護福祉士は完全に異なる業界であり、現在のスキルを捨ててまで取り組む必要性は低いと感じます。
マイクロソフトオフィススペシャリストについては、日常的にOfficeを使用しているため、取得可能性はあるものの、その資格を積極的に後ろ盾にする必要性はあまり感じません。
将来副業が軌道に乗れば、簿記の知識が重要になると考えます。近いうちに学びたいと思っています。
ファイナンシャルプランナーは、実生活に密接に関わり、非常に役立つ知識を提供すると考えます。資格の有無に関わらず、身につけたいと思っています。
現在、FP2級勉強ブログを執筆しており、FP2級の資格に挑戦しています。参考にしていただければ幸いです。
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