【3分で解説!FP2級】金融資産運用~ETFとREITの違いと試験に出るポイント

ファイナンシャルプランナー2級

FP2級試験において、投資信託の中でも ETF(上場投資信託)REIT(不動産投資信託) は頻出テーマです。この記事では、それぞれの特徴や試験で問われやすいポイントを整理して解説します。


ETF(上場投資信託)とは?

ETF(Exchange Traded Fund)は、証券取引所に上場している投資信託です。通常の投資信託とは異なり、株式と同様に市場で取引できる ことが特徴です。

ETFの主な特徴

  • 株式と同じように売買可能
    → 指値注文や成行注文が可能
  • 信用取引ができる
    → 空売り(売りからの取引)も可能
  • 市場価格が変動する
    → 取引所での需給によって価格が決まる
  • 信託報酬が低め
    → 運用コストが比較的安い
  • インデックス連動型が多い
    → 日経平均やS&P500などの指数に連動するタイプが一般的

ETFの種類

種類特徴
インデックス型指標(例:日経平均株価、TOPIX)に連動する運用
レバレッジ型指標の日々の変動率に一定の正の倍数を乗じて連動されるように運用される(変動率が大きい)
インバース型レバレッジ型の判定に日々の変動率に負の倍数(-1,-2)を乗じて連動されるように運用する

REIT(不動産投資信託)とは?

REIT(Real Estate Investment Trust)は、投資家から集めた資金をもとに、不動産に投資し、その賃料収入や売却益を分配する仕組みの投資信託です。多額の資金を持たない個人投資家でも、少額から不動産投資が可能となります。

REITの主な特徴

  • 不動産を間接的に所有できる
    → 少額から不動産投資が可能
  • 配当(分配金)が安定している
    → 賃料収入などをもとに定期的に配当される
  • 証券取引所に上場している
    → ETFと同様に市場で売買可能、指し値注文、成行注文も可能
  • 信用取引が可能
    → 売りからの取引もできる

日本のREIT(J-REIT)

日本で取引されるREITは J-REIT(Japan REIT) と呼ばれ、東京証券取引所に上場しています。
主に以下のような不動産に投資されています。

REITの種類投資対象
オフィス系企業向けオフィスビル
住宅系賃貸マンション
商業施設系ショッピングモールなど
ホテル系宿泊施設
物流施設系倉庫や配送センター

分配金の考え方

投資信託では、運用益の一部を投資家に分配する 分配金 があります。
FP試験では、特に 普通分配金特別分配金 の違いが問われやすいです。

分配金の種類

分配金の種類特徴
普通分配金運用益から支払われる分配金(=利益)。配当所得として課税対象
特別分配金元本の一部を取り崩して支払われる分配金(=元本払戻金)。非課税

試験で問われるポイント

  • 普通分配金は課税対象、特別分配金は非課税
  • 特別分配金が多いと、元本が減少する
  • 特別分配金を多く出す投資信託には注意が必要
    → 一見、高利回りに見えるが、実際は元本を減らしている場合がある

まとめ(試験のポイント)

  1. ETFは株式と同じように売買でき、信用取引が可能
  2. ETFにはインデックス型、レバレッジ型、インバース型などがある
  3. REITは不動産投資信託であり、安定した分配金が魅力
  4. J-REITは日本国内の不動産を対象にしたREIT
  5. 分配金には普通分配金(課税対象)と特別分配金(非課税)がある
  6. 特別分配金ばかり出す投資信託には注意

FP試験では、これらの基本的な違いや特徴を理解しておくことが重要です。しっかりと押さえて、得点源にしましょう!

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