【3分で解説!FP2級】金融資産運用~株式投資の基礎知識と重要ポイント

ファイナンシャルプランナー2級

FP2級試験において、株式投資の基本知識は頻出です。本記事では、株式の仕組みや注文方法、受け渡しルールなど、試験に役立つポイントを整理しました。


株式とは?

株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券で、株主は会社の所有者の一員となります。

株主の権利

項目内容
経営参加権株主総会での議決権を持つ(持株数に比例)
利益配当請求権企業が得た利益の一部を配当として受け取る
残余財産分配請求権会社が解散した際、財産の分配を受ける

株式の取引単位(単元株制度)

日本では株式の取引単位は 「単元株」 として100株単位で設定されています。これにより、1株単位での売買は基本的にできません。

項目内容
単元株制度100株単位で取引(例:1株6,000円なら最低60万円必要)
単元未満株の取引株式ミニ投資(10分の1単位)、株式累積投資(毎月一定額で購入)

株式の注文方法

株式の注文方法には「指値注文」と「成行注文」の2種類があります。

注文方法内容
指値注文価格を指定して売買(例:120円になったら売る)
成行注文価格を指定せず、即時約定を優先

また、取引所には以下のルールがあります。

ルール内容
成行注文優先の原則指値注文より成行注文が優先
価格優先の原則売りは安い方、買いは高い方が優先
時間優先の原則同じ価格なら早い注文が優先

ドルコスト平均法

ドルコスト平均法とは、定期的に一定額ずつ投資する手法で、高値掴みを防ぐメリットがあります。

メリット

✅ 価格が高いときは購入数が少なくなる
✅ 価格が安いときは多く購入できる
✅ 長期的に平均取得単価を下げられる

計算問題では 「総投資額 ÷ 総購入株数」 の計算がよく出題されます。


株式の受け渡し(約定日と受渡日)

株の売買が成立(約定)してから、実際に受け渡しが完了するまでには 約3営業日 かかります。

項目内容
約定日売買が成立した日
受渡日約定日を含め3営業日後
権利付き最終日配当金や株主優待を受け取るための最終購入日
権利確定日株主としての権利が確定する日

まとめ

株式投資に関する基本的な知識はFP2級試験でも重要です。特に以下の点を押さえておきましょう。

✅ 株主の3つの権利(経営参加権・利益配当請求権・残余財産分配請求権)
✅ 単元株制度(100株単位)と単元未満株の取引方法
✅ 指値注文・成行注文の違いと取引所のルール
✅ ドルコスト平均法の計算方法
✅ 約定日と受渡日の関係(3営業日ルール)

これらをしっかり理解し、試験対策に役立ててください!

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