FP2級試験において、株式投資の基本知識は頻出です。本記事では、株式の仕組みや注文方法、受け渡しルールなど、試験に役立つポイントを整理しました。
株式とは?
株式とは、企業が資金を調達するために発行する証券で、株主は会社の所有者の一員となります。
株主の権利
項目 | 内容 |
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経営参加権 | 株主総会での議決権を持つ(持株数に比例) |
利益配当請求権 | 企業が得た利益の一部を配当として受け取る |
残余財産分配請求権 | 会社が解散した際、財産の分配を受ける |
株式の取引単位(単元株制度)
日本では株式の取引単位は 「単元株」 として100株単位で設定されています。これにより、1株単位での売買は基本的にできません。
項目 | 内容 |
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単元株制度 | 100株単位で取引(例:1株6,000円なら最低60万円必要) |
単元未満株の取引 | 株式ミニ投資(10分の1単位)、株式累積投資(毎月一定額で購入) |
株式の注文方法
株式の注文方法には「指値注文」と「成行注文」の2種類があります。
注文方法 | 内容 |
---|---|
指値注文 | 価格を指定して売買(例:120円になったら売る) |
成行注文 | 価格を指定せず、即時約定を優先 |
また、取引所には以下のルールがあります。
ルール | 内容 |
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成行注文優先の原則 | 指値注文より成行注文が優先 |
価格優先の原則 | 売りは安い方、買いは高い方が優先 |
時間優先の原則 | 同じ価格なら早い注文が優先 |
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、定期的に一定額ずつ投資する手法で、高値掴みを防ぐメリットがあります。
メリット
✅ 価格が高いときは購入数が少なくなる
✅ 価格が安いときは多く購入できる
✅ 長期的に平均取得単価を下げられる
計算問題では 「総投資額 ÷ 総購入株数」 の計算がよく出題されます。
株式の受け渡し(約定日と受渡日)
株の売買が成立(約定)してから、実際に受け渡しが完了するまでには 約3営業日 かかります。
項目 | 内容 |
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約定日 | 売買が成立した日 |
受渡日 | 約定日を含め3営業日後 |
権利付き最終日 | 配当金や株主優待を受け取るための最終購入日 |
権利確定日 | 株主としての権利が確定する日 |
まとめ
株式投資に関する基本的な知識はFP2級試験でも重要です。特に以下の点を押さえておきましょう。
✅ 株主の3つの権利(経営参加権・利益配当請求権・残余財産分配請求権)
✅ 単元株制度(100株単位)と単元未満株の取引方法
✅ 指値注文・成行注文の違いと取引所のルール
✅ ドルコスト平均法の計算方法
✅ 約定日と受渡日の関係(3営業日ルール)
これらをしっかり理解し、試験対策に役立ててください!
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