FP2級試験では、株式市場や株式指標に関する知識が問われます。ここでは、試験に出題されやすいポイントを簡潔にまとめました。
1. 株式市場の指標
株式市場全体の動向を把握するために、以下の指標が重要です。
指標名 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
日経平均株価 | 日本の代表的な225銘柄の平均株価 | 株価の高い銘柄(値がさ株)の影響を受けやすい |
TOPIX(東証株価指数) | 東京証券取引所に上場する全銘柄の時価総額を指数化 | 時価総額の大きい企業の影響を受けやすい |
ポイント
- 日経平均株価 → 上位225社の平均
- TOPIX → 上場企業全体の指数
- 計算方法の違い
- 日経平均株価:単純平均(修正あり)
- TOPIX:時価総額加重平均(発行済株式数を考慮)
海外の主要株価指標
指標名 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
ダウ平均(ダウ工業株30種平均) | アメリカの主要30銘柄の株価平均 | 値がさ株の影響を受けやすい |
S&P500 | アメリカの代表500銘柄の時価総額指数 | アメリカ全体の市場動向を把握しやすい |
NASDAQ総合指数 | NASDAQ市場の全銘柄 | IT・ハイテク企業が多く影響を受けやすい |
2. 個別銘柄の指標
個別の企業の株価を評価する際に用いられる指標を押さえておきましょう。
主要な個別銘柄の指標
指標名 | 内容 | 計算式 | 特徴 |
---|---|---|---|
PER(株価収益率) | 株価が利益の何倍で取引されているか | 株価 ÷ 1株当たり純利益(EPS) | 低いほど割安、高いほど割高 |
PBR(株価純資産倍率) | 株価が純資産の何倍か | 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS) | 低いほど割安、高いほど割高 |
ROE(自己資本利益率) | 自己資本を使ってどれだけ利益を上げたか | 純利益 ÷ 自己資本 × 100 | 高いほど効率よく利益を生み出している |
自己資本比率 | 財務の健全性を示す | 自己資本 ÷ 総資産 × 100 | 高いほど借金が少なく、安全性が高い |
配当利回り | 投資金額に対する配当の割合 | 1株当たり配当金 ÷ 株価 × 100 | 高いほど配当収益が大きい |
配当性向 | 利益のうち配当に回す割合 | 配当総額 ÷ 純利益 × 100 | 高いほど利益を株主に還元している |

EPS:Earnings Per Share
BPS:Book-value Per Share
ここを覚えれば、PER/PBRが区別つくと思います
ポイント
- PERとPBRは低いほど割安(お買い得)
- ROEは高いほど収益性が高い
- 自己資本比率は高いほど安全性が高いが、借金を活用した成長戦略も考慮
- 配当利回りと配当性向はバランスが重要
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