【3分で解説!FP2級】金融資産運用~金融政策と財政政策の要点まとめ

ファイナンシャルプランナー2級

FP2級試験では、金融政策や財政政策に関する知識が頻出です。本記事では、これらの内容を試験に役立つ形で簡潔にまとめました。分かりやすく解説し、試験対策に役立てられるよう工夫しています。ぜひ学習にお役立てください。


金融市場とは?

金融市場は「お金の貸し借りが行われる場」を指します。短期(1年以内)長期(1年以上)に分かれており、それぞれの特徴は以下の通りです。

種類内容主な市場具体例
短期金融市場1年以内の資金調達が行われる市場インターバンク市場無担保コール翌日物レートなど
オープン市場
長期金融市場1年以上の資金調達が行われる市場債券市場国債、社債など
株式市場株式

インターバンク市場とオープン市場

  • インターバンク市場
    名前の通り「銀行間」の市場で、銀行や証券会社、保険会社といった金融機関のみが参加できます。手形を取引する「手形市場」や、短期の資金の貸し借りをする「コール市場」があります。
  • オープン市場
    金融機関以外の一般企業も参加できる、短期金融市場のこと。

※短期金融市場の「無担保コール翌日物レート」は、極めて短期間(翌日)の資金調達を反映する金利である点を押さえておきましょう。

一般人にはなじみがないですが、「無担保コール翌日物レート」は、「今日借りて明日返す」くらいの1日の取引だそうです


日本銀行の金融政策

日本銀行の金融政策は、物価を安定させ、経済を健全化するための政策です。その主要な手法は以下の2つです。

1. 公開市場操作

公開市場操作とは、債券の売買を通じて通貨供給量を調整する政策です。以下のように「買いオペレーション」と「売りオペレーション」に分かれます。

種類内容通貨供給量金利目的
買いオペレーション日銀が国債を金融機関から購入し、通貨を供給する増える下がる金融緩和
売りオペレーション日銀が国債を金融機関に売却し、通貨を回収する減る上がる金融引き締め

買いオペレーションは「金融緩和」、売りオペレーションは「金融引き締め」と呼ばれます。

2. 預金準備率操作

預金準備率操作は、金融機関が日本銀行に預けなければならない資金の割合(預金準備率)を調整する政策です。

操作方法通貨供給量金利効果
預金準備率を引き上げる金融機関が日銀に預ける資金を増やす減る上がる通貨供給量が減少し、金利が上昇(金融引き締め)
預金準備率を引き下げる金融機関が日銀に預ける資金を減らす増える下がる通貨供給量が増加し、金利が下がる(金融緩和)

この操作により、通貨供給量を間接的に調整することが可能です。

1,2の金融政策で共通するのは、市場に出回る通貨が増えると、金利が下がり、市場に出回る通貨が減ると、金利が上がる。という点を理解できたら理屈が理解できると思います


財政政策

財政政策は、政府が税収や支出を調整することで景気を安定化させる政策です。以下に主要な手段を示します。

手段内容
公共事業の増加トンネルや道路の建設などの公共事業を増やし雇用を創出
減税税金を減らすことで消費や投資を促進する
増税税金を増やすことで景気を抑制する

財政政策と金融政策の違いを理解しておくことがポイントです。金融政策は日本銀行が通貨供給量や金利を操作するのに対し、財政政策は政府が税収や支出を通じて経済を調整します。


試験対策ポイント

  1. 金融市場は「短期」と「長期」に分類されることを理解する。
  2. 公開市場操作の買いオペレーションと売りオペレーションの目的と効果を押さえる。
  3. 預金準備率操作の引き上げ・引き下げの効果を覚える。
  4. 財政政策と金融政策の違いを明確に区別する。

これらのポイントを押さえれば、FP2級試験における金融政策や財政政策の問題を効率的に解答できるはずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました