このブログでは、個人年金保険の重要なトピックを中心に、FP2級資格を目指す皆さんをサポートします。特に複雑な個人年金については、単語分解のアプローチで分かりやすく解説しますので、一緒に攻略していきましょう。
個人年金の種類
6種類のパターン
- 終身 → 被保険者が生存している間
- 保証期間付 → 年金受取期間が保証されている(死亡した場合は遺族が年金を受け取る)
- 有期 → 年金を受け取れる期間がある
年金の種類 | 説明 |
終身年金 | 被保険者が生存している間、年金を受け取れる 被保険者が死亡したら終了 女性の方が保険料が高い(一般的に、長生きするので) |
保証期間付終身年金 |
被保険者が生存している間、年金が受け取れる。被保険者が死亡した場合は、遺族が保証期間の間、年金を受け取れる
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有期年金 | 被保険者が生存している一定の期間、年金を受け取れる。 被保険者が死亡した場合は、年金も終了する。 |
保証期間付有期年金 |
被保険者が生存している間、有期期間は年金を受け取れる。保証期間中に被保険者が死亡した場合、保証期間中は遺族が年金を受け取れる
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確定年金 | 被保険者の生死に関係なく、一定期間年金を受け取れる |
夫婦年金 | 夫婦いずれかが生存している間、年金が受け取れる。 |
被保険者が死亡したときに、遺族が年金を受け取る可能性があるのは、保証期間付終身年金、保証期間付有期年金、確定年金です。
個人年金の保険料は、生命保険と違って、女性の方が高いです。
変額個人年金保険
保険会社の運用成果によって、受け取れる年金額や解約返戻金の額が変わります。被保険者が年金受け取り前に死亡した場合は、払込保険料相当額が最低保証されます。解約返戻金は最低保証されません。
外貨建て個人年金保険
外貨で積み立てる年金では、受け取り時に円に換算することで為替リスクが生じます。
過去問
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.確定年金では、年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた年金受取総額と同額の死亡給付金を受け取ることができる。
2.10年保証期間付終身年金では、被保険者の性別以外の契約条件が同一である場合、保険料は女性の方が男性よりも高くなる。
3.変額個人年金保険では、特別勘定における運用実績によって、将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。
4.外貨建て個人年金保険では、円換算支払特約を付加することで、年金や解約返戻金、死亡給付金を円貨で受け取ることができる。
日本 FP 協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 23年9月
最も「×不適切」な選択肢を選ぶ問題
- 確定年金は、被保険者の生死に関わらず一定期間、年金を受け取ることができます。死亡時に受け取る金額は、払込保険料相当額となります。受け取れる年金受取総額ではありませんので「×不適切」です。
- 個人年金の場合、契約条件が同一なら、女性の方が保険料が高くなりますので「○適切」です。
- 運用実績で年金額や解約返戻金が変わりますので「○適切」です。
- 円換算支払特約は、外貨建て保険の保険金・年金等を円貨で受け取るために、請求のたびに付加する特約です。「○適切」です。ただし、為替リスクは無くなりません。
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1.変額個人年金保険では、保険料の特別勘定による運用成果によって、将来受け取る年金額等が変動するが、死亡給付金については基本保険金額が最低保証されている。
2.終身年金では、被保険者が同年齢で、基本年金額や保険料払込期間、年金受取開始年齢など契約内容が同一の場合、保険料は被保険者が女性の方が男性よりも高くなる。
3.確定年金では、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた年金受取総額と同額の死亡給付金を受け取ることができる。
4.保証期間のない有期年金では、年金受取期間中に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、それ以降の年金は支払われない。
日本 FP 協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 20年1月
最も「×不適切」な選択肢を選ぶ問題
- 変額個人年金は、運用成果に依存して年金額が変動しますが、死亡給付金の最低保証がありますので「○適切」です。
- 個人年金の場合、契約条件が同一なら、女性の方が保険料が高くなりますので「○適切」です。
- 年金受け取り開始前に被保険者が死亡した場合は、払込保険料相当額が死亡給付金となります。年金受取総額ではありません。したがって「×不適切」です。
- 有期年金は、被保険者が生存している一定期間、年金を受け取ることができます。被保険者が死亡した場合は、それ以降の年金は支払われませんので「○適切」です。
今回は、ここまでです。
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