本記事では、2025年の制度に基づく公的年金の給付内容を、老齢・障害・遺族別にわかりやすく解説。さらに、年金生活者支援給付金や加給年金のポイントも押さえ、FP2級試験対策としても役立つ情報を盛り込みました。年金のしくみを一気に整理したい方に最適な一記事です。
老齢基礎年金(国民年金)の給付に関して
- 給付は3種類あります(老齢給付、障害給付、遺族給付)です。
- 老齢給付:老齢基礎年金、付加年金
- 障害給付:障害基礎年金
- 遺族給付:遺族基礎年金、寡婦年金、死亡一時金
- 年金生活者支援給付金 → 年金生活者支援給付金は、毎年度改定があり、2026年度(令和8年度)の基準額は月額5,620円。支給額は受給している年金区分や要件により異なる。
- 老齢基礎年金:保険料納付済期間に応じた金額
- 障害基礎年金:障害等級に応じた金額
- 遺族基礎年金:遺族年金を受給している人数で割った金額をそれぞれが受け取れます。
- 老齢基礎年金は、受給資格期間が10年(120ヶ月以上)である被保険者が65歳になると受け取ることができます。
- 受給資格期間には、保険料納付済期間、保険料免除期間、合算対象期間が含まれます。。

- 繰り上げ受給すると、寡婦年金など65歳になるまでもらえる年金は受け取れなくなります。
- 繰り下げ受給は、75歳まで繰り下げることが可能で、最大、0.7%×120ヶ月で84%増額されることになります。
老齢厚生年金の給付に関して
- 給付は、国民年金と同様に3種類あります(老齢給付、障害給付、遺族給付)です。
- 老齢給付:老齢厚生年金
- 障害給付:障害厚生年金、障害手当金
- 遺族給付:遺族厚生年金
- 老齢厚生年金は、受給資格期間(10年、120ヶ月以上)を満たしていて、厚生年金加入期間が1ヶ月以上ある被保険者が65歳になると受給することができます。
- 特別支給の老齢厚生年金は、廃止予定です(ここでは詳しく触れません)。
- 老齢厚生年金(65歳~)の基本構成
「報酬比例部分」+「経過的加算」+「加給年金額(要件あり)」
※「定額部分」は特別支給の老齢厚生年金で出る語。65歳の老齢厚生年金の基本構成に入れない。
- 加給年金=年金の家族手当
老齢厚生年金の受給者が、要件を満たし(加入期間が20年以上)で、 配偶者や子がいると加算。
- 配偶者加給(加給年金)の頻出条件
配偶者は原則65歳未満(65歳になると配偶者加給は支給停止)。
- 振替加算(誤解しやすい)
配偶者加給が止まるタイミングで、配偶者の生年月日など要件に該当すると
配偶者の老齢基礎年金等に振替加算が付くことがある。
※「基礎年金が少ないから付く」ではない。
- 配偶者の年金が強いと加給は止まる
配偶者が 老齢厚生年金(20年以上等) や 障害年金 を受けられるとき等は、
配偶者加給が支給停止。
- 繰下げと加給(落とし穴)
老齢厚生年金を繰下げしている間は 加給も受け取れない。
しかも 加給は増額されない(繰下げ増額の対象外)。
過去問
年金生活者支援給付金制度に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
1.一定の所得基準以下等の要件を満たす65歳以上の老齢基礎年金の受給者には、受給者の保険料納付済期間等の長短にかかわらず、老齢年金生活者支援給付金として月額5,030円(2021年度価額)が支給される。
2.一定の所得基準以下にある障害基礎年金の受給者には、受給者の障害の程度にかかわらず、障害年金生活者支援給付金として月額5,030円(2021年度価額)が支給される。
3.一定の所得基準以下にある遺族基礎年金の受給者には、月額5,030円(2021年度価額)に受給者の扶養親族の人数に応じた額を加算した額が遺族年金生活者支援給付金として支給される。
4.年金生活者支援給付金は、原則として、毎年2月、4月、6月、8月、10月および12月に、それぞれの前月までの2ヵ月分が支給される。
日本 FP 協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 21年9月
最も「○適切」な選択肢を選ぶ問題です。年金生活者支援給付金は、あまり出題されないようですが、このようにドンピシャで出題されることもあるようです。
- 基礎年金の場合は、約5,000円を基準に保険料納付済期間に応じた金額となりますので、「不適切」です。
- 障害基礎年金の場合は、障害等級によって受け取れる金額が異なるので、「×不適切」となります。
- 受け取れる金額が、扶養親族に応じて加算されることはないので、「×不適切」となります。
- 公的年金と同じタイミングで受給するので「○適切」となります。


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