SSHを少しだけ簡単に

IT小ネタ

レンタルサーバーなどでMacのターミナルからSSHを使う場合のコマンドを少しだけ簡単にする方法です。

Windowsの場合は、PuTTYやTeraTermなど、長年使われているクライアントソフトウェアがありますが、Macでは、なかなかこれというものは見当たりませんでした。ターミナルがあればなんとかなるからかもしれませんが、Macのターミナルでは、コマンドが煩雑になるため、少しだけ簡単にしようという取り組みです。

SSHとは

SSH(Secure Shell)とは、ネットワークを介して安全にリモートコンピューターに接続するためのプロトコルです。主にサーバー管理やリモート作業に使われ、通信内容を暗号化することで第三者による盗聴や改ざんを防ぎます。SSHでは、ユーザー名とパスワード、または公開鍵認証を用いて認証を行います。

つまり、レンタルサーバーにログインして、コマンドラインで様々な操作を行いたいときに、安全に接続するための手段です。

SSHアカウントを取得する

通常、標準ではSSHを使用できないため、レンタルサーバーに設定を行い、使用できるようにする必要があります。この記事では詳しい手順は省略しますが、主要なレンタルサーバーであるConoHa WINGでは、以下のように設定します。

SSHアカウントを作成する|ConoHa WINGサポート
ConoHa WINGのご利用ガイド、よくある質問などの各種サポート情報をご案内しています。ConoHa WINGは便利なご利用ガイドと専任スタッフのサポートで安心してご利用いただけます。

上記実施済みの前提で、説明します。

各種設定

ホームディレクトリに、ssh情報格納ディレクトリを作成します。

% mkdir ~/.ssh

つぎに、ssh設定時にダウンロードした、鍵ファイル(XXXXXXX.pemとします)を移動します。

% mv ~/Downloads/XXXXXXXX.pem ~/.ssh

~/Downloadsの部分は、ご自身でダウンロードしたディレクトリに適宜読み替えてください

鍵ファイルのアクセス権限を設定する(ownerのみ読み出し可能にする)

% cd ~/.ssh
% chmod 0400 XXXXXXXX.pem

sshの情報が以下の場合

ユーザー名:hoge

サーバー名:sshserver.com

ポート番号:1234

% ssh hoge@sshserver.com -p 1234 -i ~/.ssh/XXXXXXXX.pem

これでSSH接続が完了します。

楽ちんにする方法

接続するたびに、いちいち、上記コマンドを打ち込むのは面倒なので、以下のファイルを用意します。

% touch ~/.ssh/config

ファイルをvimなどのテキストエディタで開いて以下のように編集します。

Host SSHSERVER
 HostName sshserver.com
 IdentityFile ~/.ssh/XXXXXXXX.pem
 User hoge
 Port 1234

※SSHSERVERの部分は、任意の名前で良いです(システムのものと重なると困るので、できるだけわかりやすい名前にしたほうが良いです)

これで、接続時には、以下でOK!

% ssh SSHSERVER

以上です

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