viは古くて難しい? それでも学ぶ価値がある理由
「viって、なんだか使いづらい……」
そんな声をよく耳にします。特に、Visual Studio Codeやmicroエディタなどのモダンなエディタに慣れた若いエンジニアにとって、viやvimは直感的でないと感じることが多いようです。
SNS上では「vimエディタはやはり今の若い人には難しいと思う」と、より親しみやすいツールの使用を勧める人も見られます。
一方で、「viのシンプルさに惹かれた」「Linuxらしい作業感があって好き」という声も。最低限の機能に絞ったviの操作感に、レトロな魅力や本格的なエンジニア感を見出す新米エンジニアも少なくありません。
この記事では、そんな賛否両論あるviエディタについて、最低限の使い方だけをやさしく解説します。
viは「2つのモード」があると覚えよう
viを難しくしている要因に、以下の二つのモードが、一つのエディタに内包されていることがあげられます。しかし、逆に言うと、これらモードの存在のみを覚えると、vi攻略できたも同然です。
モード名 | 役割 |
---|---|
ノーマルモード | 移動・削除・保存などの操作をするモード |
挿入モード | 文字を入力できるモード |

Step1:viを開く
viは、CUIエディタですので、TeratermやMacターミナルから以下のように入力して、ファイルを開きます。
vi ファイル名
CUIとは、文字(コマンド)を入力して操作する方式です。黒い画面に入力して動かす、ターミナルのような操作を指します。GUIと違い、マウスは使いません。
ちなみに、viとvimが出てくることがあります。vimはviの拡張版で、viというとvimを指すことがほとんどとなっており、「同じ」という理解で問題ありません。
Step2:文字を入力する(挿入モード)
i
:文字の入力を開始(挿入モードに入る)- 入力が終わったら
Esc
でノーマルモードへ戻る
Step3:カーソルを移動する(ノーマルモード)
h :左へ
l :右へ
j :下へ
k :上へ
ポイント:十字キーでも動く環境が多いですが、hjkl
を覚えるとキーボード内の指の移動が少なく効率アップします!
Step4:保存・終了の方法(ノーマルモード)
操作 | 入力 |
---|---|
保存して終了 | :wq + Enter |
保存せず終了(破棄) | :q! + Enter |
まとめ:これだけ覚えよう!
vi ファイル名
i
で入力開始、Esc
で操作モードへhjkl
でカーソル移動:wq
で保存終了、:q!
で保存せず終了
CUI攻略のために